幼児期からの体調不調と成人後の対人恐怖症を克服

～ 社会不安障害・股関節痛・膝痛・顎関節症・肩こり・生理痛 ～

 F.Tさん　（女性　20歳　大学生　埼玉県東松山市）

・・・以下は、患者様からいただいたお便りです。

同じ東松山市に住むＦ・Ｔさんが、私の治療所に来たときは、ちょうど二十歳でしたが、身体の状態はその若さで「ひどいもの」でした。 　

訴えたのは両股関節痛。歩くと痛くてしょうがないといい、両膝痛もありました。そこは３歳のころから疼いたといいます。
それに顎関節症。１５歳のときからの症状とか。
肩こり。これも半端なものではないといいます。
首の動きも悪い。
生理痛もあり、拒食症でもありました。とにかくひどい状態でした。

「５歳のころからときたま意識が飛ぶことがあって、一時は癲癇と疑われたこともありました。」というから、「どうなっているの？」というものでした。
診ると肩はパンパンに張っているし、腰椎部分もガチガチで、なにより仙腸関節ががっちりズレていて、しかも自律神経失調症です。

Ｆ・Ｔさんは、当支部の患者さんであった方の紹介で来られたのですが、こうした状態だからといって驚いてはおれません。
その点は先代会長、現会長ともどもの、 「どのような患者さんでも対応し、確実に治す事が責務である」 との教えが身についていますし、長年の経験もあります。
なによりも痛み、苦しみを少しでも早く取り、楽にしてあげたい、との思いで日々頑張っていますから、
「あなた自身も頑張らなくてはなりません」
と励まして治療にかかったのでした。

そんな気持ちをわかってくれたのでしょうか、通っていた大学を休学して、熱心に治療に通ってくるようになりました。
「誰がなんといっても、この治療で元気になりたい･････」
そんなＦ・Ｔさんの思いは、私にも伝播して、早くよくなってほしいと治療にも力が入ったのでした。 そして治療の効果が身体で自覚するようになってからは、Ｆ・Ｔさんの笑顔が多く見られるようになりました。

Ｆ・Ｔさんの手紙にもみられるように、心の悩みがあったことも私に打ち明けたのです。対人恐怖症であったＦ・Ｔさんが、私にそれを告白しただけでも大きな前進だったのです。
「頑張りましょう」
との励ましが、治る方向により弾みとなったのか、Ｆ・Ｔさん自身が、
「心の病も身体の歪みから」
との言葉を口にできたということは、それだけ気持ちが前向きになったということでしょう。

Ｆ・Ｔさんは、１年留年になりましたが、その年から大学に復帰し、明るく、元気で通学しているといいます。 そんなＦ・Ｔさんのお便りは、私にとっても大きな励ましになりました。

（「月刑自然良能」2009年12月号に掲載）